去年の自分に教えてあげたいこと その1

(4/12 23:00 更新)

 (おことわり)慶通での履修システムに関する話はホームページや塾生ガイド、また先輩方のブログに詳しく載っているのでそれらを参照してください。

入学したばかりの筆者に何をつたえるのか

 ここでの話は現在の筆者が去年入学したばかりの筆者に対してアドバイスをするならばどのような事を伝えるかという視点で話をしたいと考えています。
 どの科目を履修すべきかだとか、どのように学習をすすめればよいかなど筆者が1年間履修した中で感じた話をします。筆者は普通課程で入学したのでそれを前提に話を進めますが、勿論特別・学士課程の方にも参考になるように伝えていきます。
 

履修計画は配本が来たらすぐにしましょうという話

 配本されるときにはある程度の大きさがある段ボール箱でやってきます。小学生時代に「進研ゼミ」を取っていた筆者にとっては進研ゼミの教材が届くような楽しみを味わいました。新入生の方はどうでしょうか?

履修計画とは「浮き輪」のようなもの


 慶通では初月(春入学なら4月中)にテキストの配本が行われ、普通課程の方ならおおよそ20冊ぐらいのテキストが自宅に届きます。テキストを見て何を思うかはその人次第ですが、テキストの多さに萎える人もいれば、テキストに興奮する人もいるでしょう。筆者は後者でした。

 さてこんな状態でまともに学習が進むでしょうか。はい、無理ですね笑。やる気が出ないなら勉学をやろうという気にもならないのは当たり前ですが、後者のタイプも実は危ないです。やる気がいつまで持続するのかというのが問題です。

 ここでいつまでに何をするのかという履修計画があればやる気の浮き沈みに対する、一種のリスクヘッジとなるのです。
 要するに履修計画はやる気が持続するための「浮き輪」ともいえるでしょう。溺れかけたらつかまればいいのです。
履修計画とは「チャート」のようなもの

 チャートと聞くと数研出版の「青チャート」が思い浮かぶ方もいるかどうかは分かりませんが、チャートとは海図、つまりマップのことです。

  入学当初なんて右も左も分からない。筆者もそうだし、先輩方皆そうおっしゃられていました。

 慶通と通学制の大学とでは履修に関して何が違うのでしょうか。通学制の大学は学期でとれる講義が時間と曜日で指定されていて、学期末に試験という流れが一般的ですよね。「もし単位が取れなかったらまた来年。」なんて場合もあります。

 一方で慶通ではどうでしょうか。大きな違いは科目試験は年に4回のチャンスがあります。つまり、1度試験に不合格になっても次回の試験でまた受験できるというのが慶通の魅力ではないでしょうか。

 当然ですがいつでも好きな時に勉強でき、受けようとする科目試験のレポートの提出期限前に消印有効で提出できれば、好きな時にレポートを作成できます。

 このように履修の順序や勉強に充てられる時間、密度はすべて学生に任せられているのが通学制の学生との大きな違いではないかとわかるでしょう。

 裏を返せばある程度自分で期限を設けないとズルズルと方向性を見失ってしまうということです。自由だからこそ自分をマネジメントしていかないと遠回りしたり、道から脱線したりなどの支障が出てしまいます。だからこそある程度履修計画は大体でいいから作っておくことが必要だと思います。

「隣の花は青く見える」なんてことにならないために

 慶通には様々な方が入学されます。当然ながら筆者よりも優秀な方はたくさんおられます。「もうここまでやったよ」とか「〇〇単位ゲット!」とかの話が出てきますね。レポート作成の要領が悪い筆者にとってはそういうツイートを見ると「自分はなんてダメなんだ…」と落ち込むこともありました。

 特に普通課程の方は1年間すべての学部同じ配本を受けるので、そういう意味では比較しやすい1年になります。だからこそ人のことではなく、まずは自分のことを見るという意味でも履修計画を作った方がいいのです。

 総合教育科目は外国語と含めて48単位以上取ればよいのです。48単位の取り方なんて人それぞれなのです。哲学や社会学、数学などの科目は2年目以降でなければならないし、2年目以降に配本される専門科目の配本数にも限りがあります。お仕事をなされている方は大変ではありますが、毎回の科目試験でコンスタントに3科目受験できれば相当学習が進むということがわかるかと思います。

科目受験のお話

自由の中にも障碍はあるのが慶通の落とし穴

 ここまで履修は自分で決めるという点において自由だと述べましたが、実は自由ではない部分も多々ある。そんな話をします。

 科目試験の話を挙げてみます。各科目には「群」というものが設定されています。年4回ある科目試験の際に各群で1科目のみ受験できるという決まりがあります。補足ですが群はAからFの6群に分かれており、1度の試験に最高で6科目受験できます。裏を返せば同じ試験で同じ群の科目は受験できないということです。 

 例えばA群では経済学と歴史(日本史)を履修しようとするとします。第2回試験(7月実施)の時に科目試験の受験申請をする時には2つのうち1つの科目しか受けられない、ということになります。どちらかの科目は次回以降の試験に回さなければいけないのです。このように科目群の組合せを踏まえて計画的に履修していく必要が慶通では特に重要になります。  

「群」のことを知れたのはいいのだけれど…

 群のことを知れてひと段落。と思えればいいのですが、そうとも限らないのです。問題は「群の偏り」があるということ。

 どういうことか。細かいことは塾生ガイドをご覧になっていただきたいのですが、履修できる科目が特定の科目群に寄ってしまうという理由があるからです。

 例えばA群を見てみると歴史(日本史)、経済学、法学、物理学、化学など様々な科目が集中しています。一方でF群は保健衛生のみで初年度の配本では他の科目を受験することができなくなっています。
 このように群ごとに受験できる科目に偏りがある。これを理解しておかないと余計時間がかかる恐れがでてきます。

まとめ

 履修計画は「なるはや」で。ざっくりと作って、あとで修正すればよい!■