マックの仕事は向いていないと思う

マクドナルドの店員として働く筆者

 筆者はマクドナルド(以下 マック)で2年半働いている。もちろん社員ではなくてバイトだ。SWMGR(以下 SW)という世間でいうバイトリーダーをやっている。要するに店番を任される立場になる。

 世間ではマックで働くことに対して様々な見方がある中で、なぜ筆者はマックで働くのか、そしてマックで働くことに対する考えをまとめてみたい。

  マックでは色々なことが毎日起こる。本当に色々なことがある。嬉しいこともあれば、そうじゃないことも本当に色々ある。勿論自分が責任を負わなきゃいけないこともたくさんある。リスクマネジメントしたとしても嫌なことが起こってしまうことはある事だし、自分も仕方ないと割り切っている。だからこそ人の失敗は気にならないし、気にしても何の得にもならないと思っている。

マックで働き始めたきっかけと思い込み

 何故マックで働こうと思ったのか。きっかけは近所にあったこと、短時間で働けること、雰囲気がよかったことが挙げられる。最初のきっかけは正直大したものではない。

 正直栃木にいる頃はマックはあんまり使わなかったし愛着なんてなかった。特に筆者が高校時代の頃にチキンマックナゲットの事件が発生したこともあって、あんまりマックにはいいイメージがなかった。ただ、カフェ代わりで浪人時代はちょくちょく利用していたが、当時のホットコーヒーは飲めた代物ではないと感じていた。

 

マックで働くことに対する喜び

 マックはどんなビジネスをやっているかと聞かれて答えられる方はいらっしゃるだろうか?

 「マックってハンバーガーで儲けてるんじゃないの?」と考えている方がほとんどだろうと思う。これは事実であるが、ハンバーガーは正直なところ本質ではないのだ。本質はどこにあるかといえば「人」にあるのだ。マクドナルドはピープルビジネスであるのだ。

 「人」に当てはまる方は多数に及ぶ。お客様も入るし、従業員も入るし、サプライヤーも入るし、これ以外にも当てはまる方はいる。本当に幅広い。

 

 さて筆者はどういう部分が好きかといえば、人を大事にしようとする部分に筆者は喜びに感じるから働いているのだなと考えている。バイトクルーの成長を見ることも好きだし、お客様が笑顔になって帰られるの目にすることも好きだ。

 人を喜ばせることはある意味哲学的であるという部分も好きな理由として挙げられる。その人に対してどういう風に接すればいいのかということに対しては一定の答えがないのだ。つまりは人によって違うからそれを見抜かなければならないという点で好きなのだ。

理想と乖離する現実

 

 「マックの仕事は向いていないと思う」

 マックの仕事はいいことも悪いこともある。どこの職場にも両方あるのは当たり前な話。

 ここまで働いてきて色々なことに直面して辞めたいと思ったことは多々ある。筆者は辞めたいと思った時には「ここでマックをやめることがいいことなのか」と自分問いながらメンタルを落ち着かせてきた。

 隙間時間とかにバイトをやっていくことに関しては全然いいし、むしろそういう働き方をOKとする部分においてはマックの強みではないかと思う。

 ただ正直メンタルが強くないとやっていけない部分も多い。というよりかはあんまり気にしない人が向いているといえると思う。人に言われても平気なぐらいでないとやんでしまうことは多々ある。そういう部分においては筆者はメンタルがそこまで強くないためにあんまり向いていないと思う。そう感じながら働いている。

それでも筆者はマックで働こうと思う。

 「向いていないと思うからやめる」

 そう思ってやめる人は多いが、続けることも選択肢だと思う。何故なら向いていなくても「人」に対してプラスになることはできるから。お客さんを笑顔にしたり、周りのクルーに対して笑顔にしたりなどできることは多い。

 

 そういえば閉店間際にドライブスルーでいかつそうな人を接客していた時に、

「兄ちゃんも遅くまで大変だね、頑張ってな」

と声をかけてくださった。そういうことがあるから続けていけるんだと思う。■